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Gojekの共同CEOとGrabの社長が合併の可能性について協議
複数のメディアによりGojekの共同CEOのKevin AluwiとAndre SoelistyoとGrabの社長のMing Maaが2社が合併するという選択について議論をしていると報じられた。
Grabはこの件についてはコメントを控え、Gojekは報道を否定している。
報道によればGojek側は50-50のシェアを希望しており、Grab側はマジョリティのシェアを希望しているようだ。
<ポイント>
GojekとGrabは、元々ライドハイリングのサービスから始まり、今では、フードデリバリー、決済サービスなどで複数の分野でしのぎを削っている。市場での大きなシェアを持つGojekとGrabが合併することは、2社間で激化する価格競争を削減し、圧倒的なスケールを得るという点で、理にかなっている。
しかし、合併が実現するためには、様々なハードルを乗り越える必要がある。まず、GojekとGrabの企業文化が大きく異なるという点。次に、2社の合併は決済やライドハイリングの市場での独占を引き起こす可能性が高く、規制の観点からみても難しいといえる。
この話が上がった背景として、Gojekの創業者のNadiem Makarimが会社を去り、インドネシアの教育省に入閣したことがあげられる。Grabの創業者のAnthony Tanとはハーバード大学で同級生であり、2010年(Gojek)と2012年(Grab)と比較的に近い時期に創業をしたので、お互いに個人的なライバル関係にあったと言われている。創業者のNadiem氏が抜けたことにより、前からあった合併の話が進展したということだろう。 More here
インドネシア最大の通信キャリアTelkomselとMicrosoftが通信インフラの普及に関しての戦略的提携を結ぶ
Telkomselは広範囲でのLETや5Gの通信ネットワークを提供し、MicrosoftはクラウドやAIやIoTやデータハブなどの技術を提供する。
遠隔地域を中心に、民間および産業での通信の拡大を目指す。
パイロットプロジェクトしてTelkomselのプライベートLETネットワークにAzure Stack Edgeを実装する。 More here
<ポイント>
Microsoftはインドネシアにデータセンターを建設する予定であり、インドネシアをアジアにおける重点地域とみている。今回、インドネシアのテックイベントに全社CEOのSatya Nadella氏が直々に登壇したり、Jokowi大統領と会談するなど力の入れようが伺える。
Microsoftの主力商品の一つであるAzureはクラウドサービスを提供しており、この分野では、すでに競合のAmazonのAWSが政府と組んでクラウド事業の推進を行なったり、同様の動きをGoogleや中国のAlibaba Cloudが行なっている。今回のTelkomselとの提携は、そういった動きに対抗するMicrosoftの重要な一手と言えるだろう。
フードデリバリーのGoFoodがフードアクセラレーターDigitarasaをローンチ
DigitarasaはGoogleなどが運営するスタートアップハブDigitarayaやコーヒーチェーンのKopi KenanganのCEOやインドネシアの有名人シェフと共同で行われる。
アクセラレータープログラムでは、専門家によるメンタリングを受けられるブートキャンプ、投資家やスタートアップとのマッチングセッション、Gojekが運営するフードフェスへの出展などが含まれる。
プログラムへの申し込みは3月6日に締め切り、計15社が採択され3月16日よりプログラムが開始する。More here
<ポイント>
GoFoodを運営するGojekはこれまでにスタートアップアクセラレーターGojek Xcelerateを運営しており、今回のフードアクセラレーターは領域特化の別のプログラムとなる。フードスタートアップはインドネシアで最も成長している分野の一つであり、ライバル企業であるGrabもアクセラレーターを通じてフードスタートアップの支援を予定している。
GoFoodは今年よりプロモーション戦略からサービスの質を上げる戦略に舵を切っており、採択企業がGojekのアプリに掲載されるなど、プログラムを通じて自社のエコシステムを強化する狙いだろう。
スタートアップニュース
Grab Ventures VelocityがインドネシアのCVCのBRI Venturesと提携しアクセラレータープログラムを提供
Grab Ventures Velocity(GVV)はライドハイリングサービスGrabのVCアームである。
BRI Venturesは、インドネシア最大の国有の銀行BRIのVCアームである。
今回3期となるプログラムは、アーリーステージのスタートアップを対象となり、飲食店ビジネスやB2Bのロジスティック分野が中心となる。
併せて、GVVとBRI Venturesはインドネシアのスタートアップコミュニティを推進するための戦略的提携を結んだ。
P2P融資のModalkuがECのShopeeと提携
今回の提携を通じてShopeeのプラットフォーム上のマイクロ・中小企業に融資サービスを提供する。
Telkom がチャットボットプラットフォームVuturaをローンチ
Telekomインドネシアの通信企業である。
チャットボットは自然言語処理の技術を使っている。
カスタマーサービスなどの分野での利用がのぞまれる。
CicilSewaが法人向けの不動産賃貸のシステムを提供
CicilSewaはテナントにアパートや家の年間での賃貸を支援する企業である。
新サービスでは、中小企業のオフィス探しなどを手助けする。
シリコンバレーのVCのPatamar Capitalがアジアにフォーカスした2号ファンドの資金調達を予定
調達額は1.5億ドルを目標にしている。
インドネシアでは、オンライン融資と中小企業の事業を支援するテックサービスなどに注目をしている。
VCのIndogen Capitalが5000万ドルの資金調達を予定
Indogen Capitalはジャカルタを中心に活動しているベンチャーキャピタルである。
EC、ライフスタイル、フィンテックなどの分野での投資を計画している。
資金調達ニュース
MastercardがインドネシアのFintechスタートアップDigiasiaにシリーズBの出資
出資額は非公開。戦略的な支援も行う。
Digiasiaはデジタル決済やP2P融資や送金などの技術フレームワークやセキュリティを提供している。
金融包摂をミッションに掲げており、インドネシア政府が金融包摂を目標に掲げたことが今回の投資の後押しにつながった。
インドネシアのコンテンツ制作企業Visinemaが325万ドルのシリーズA出資を受ける
Intudo Venturesを筆頭にGDP VentureAncora Capitalからの調達となる。
Visinemaは、映画やテレビ番組やIPの制作を行っており、Nextflixなどにも提供をしている。
今回の資金調達を通じて、アニメーションの制作も手がけることに。
これまでにToyota、Unilever、Danoneなどのグローバル企業と提携をしている。
AIスタートアップのDatasaurが100万ドルを調達
投資はシリコンバレーのエンジェル投資家、Y Combinator及びGDP Venturesなどから行われた。
Datasaurはテキストデータのラベルリングなどを行う自然言語処理のプラットフォームを提供している。
クーポンサービスのGiladiskonがアメリカのSOSVより出資を受ける
SOSVはアメリカのベンチャーキャピタルである。
今回の調達額は非公開である。
Giladiskonは飲食店やライフスタイル商品の販売店のプロモーションや割引クーポンを提供している会員サイトである。
これまでに350以上の飲食店と提携をしている。
ECの価格比較サイトがIPriceがシリーズBラウンドで1000万ドルを調達
今回の出資は、大和証券がリードし、Daiwa PI Partners、Line Ventures、そしてMirae Asset-Naver Asia Growth Fundが参画した。
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